一つの勉強理論6

 「どのように」勉強すべきか。その3
 司法試験においては、書く訓練はとても大切です。書き方の心構えや訓練については堀馬さんのブログ等で詳解されてるところですので簡単に書くことにします。
 書く訓練の目的は究極的には合格ですが、直近の目的としては二つあります。
 一つは、自分の頭にあることを、分かりやすく答案上に表現すること。
 もう一つは、時間内にバランス良く論述しきること。
 前者については、普段から答案例を懐疑的に読み修正していくことで相当力が付くように思いますが、やはり時間を計って実際に書くとなるとなかなか難しいです。後者は、明らかに時間を計って答案を書く練習をしない限り、力を付けることはできません。そして、この後者は実は前者以上に大切かもしれません。書いてあることが完璧な途中答案より、書いてあることは中途半端な完全答案の方が点はもらえると思われるからです。
 そういうわけで、書く訓練とは「時間を計って、初見の問題につき、答案を書く」こと。これに尽きます。
 まったく当たり前のことですみません・・・
 週1回の答連だけでは多くの人にとって不十分であると思います。書けば書いただけ書く力は伸びます。そして答案を書くということは試験の現場でやることと同じですので、柔道でいうなら乱取りみたいなもんで、試験力を伸ばすのに最も直結した訓練だと思います。是非面倒くさがらずにやってください。もちろん、ステータスにセンス○が付いちゃうような人は、たくさんやる必要はないです。
 ちなみに僕自身は3年の10月から3月までは週4通以上書いてたと思います。
 勉強全般に言えることですが、要は、自分の弱点を補うのに必要なだけの訓練ができるかというのが試験力の根本にあります。得意分野はもう勉強しなくて良いのです。苦手分野、苦手なことを勉強、訓練していく方が圧倒的に効率は良いと思います。