一つの勉強理論7

 試験現場。
 ここまで来たらもう特に技術的なことを意識する必要も実益もないと思います。いつも通り答案を書くだけです。長丁場なので飲み物は準備した方がよいです。メンタル面で念頭においておきたいのは、「相対試験」であることですね。「書けない」と思ったら多くの人は「書けない」ので、そう割り切って答案作成に取りかかった方が良いです。
 一つだけ技術面というか形式面について言っておきたいと思います。これは学部時代に前田教授が言ってたことなんですが、「答案の形式に気を捕らわれすぎに、書き忘れたことがあれば書いた方が良い」ということです。実際に、僕は今年の試験も含めて、司法試験で二回「補足」を書きました。普通に考えたら、ありえない答案の形式ですが、いずれも点は悪くありませんでした。また、挿入についても、答案が見にくくなることを気にして書かないのはもったいないです。必要な挿入であれば必ずした方が良いです。
 もちろん、普通の形式で書けばもっと点はあったのかもしれませんが、大きく減点されているということはないと思います。特定答案を過度に恐れる必要もないと思います。書かなければ点はありません。内容が正しければ点は来ます。
 「しまった」と思っても、焦らず、挿入するか、「補足」を書いてください。補足したことを答案の初めの方にでも書いておけば、採点者の負担にもなりにくいと思います。
 続くかもしれないし続かないかもしれない・・・