区切り

 二年前に再現ブログとして立ち上げたこのブログの命も、もうすぐ終わりです。
 一度目の旧司法試験は、とても大きなものになりました。あの挑戦がなければ、今年の合格が無かったとは思わないけれども、死ぬ気で勉強するということはなかったろう。死ぬ気で勉強したこと自体に意味があるわけじゃないけど、合格を目標に必要なことを分析して、色んな欲求を押し込めて、必要なことをやり続けた1年目の6ヶ月間、たった6ヶ月だけど、あの時の自分を褒めてやりたい。目的達成のために「いま何をすべきか」と日々問い続けて、正月に誰もいない自習室で統治の条文を覚えながら食べたカップラーメンの味は忘れない。いや、忘れたけどw
 だけど、本当にあの時の自分は、褒めてやりたいっていうか、なんていうか、感謝したいと思うような不思議な存在(?)です。必死になりすぎて、周囲の人には、特に親しい人ほど、迷惑をかけてしまったり、不愉快な思いをさせてしまったと思う。謝っても意味はないけど、みんなごめんなさい。それでも温かく見守ってくれたみんなが大好きです。
 二度目の旧司法試験は、正直舐めてました。あの程度の集中力では、合格率1%未満の試験に合格などできるはずなかった。いや、いま思えばですよ。当時は、受かる気満々だった。不合格通知に載せられた成績はそこそこだったけど、あの点数は、あの時の実力の最高値に近かったんじゃないかな。それでも、二度目を振れたのは・・・なんでだろwたぶん、少しでも早く試験から解放されて、少しでも早くロースクールを去りたかったんだろうな。ローに行って良かったと思うことは、人との出会いくらいしかない。まあそれだけでも行く価値はあったと思います。本当に。 
 新司法試験については、完璧に舐めてたと言われても強く否定できません。それでも、週5で図書館に通って朝から晩まで勉強はしてました。集中力は全然でしたけど。結局、一年目でほとんど燃え尽きて、二年目で灰になって、三年目は風に飛ばされる寸前だったってことだろう。モチベーションは目標達成が近づくほど下がる上に、それど同時に下がってる目標達成可能性には中々気づけないんですよね。特に択一みたいな客観的な点数が出ない論文なんかは。新司法試験の二年目以降の合格率が現役より悪いのも、大学受験と違って客観的な点数が出せないからだと思う。まあ、合格できて本当に良かったです。
 来年受験する人に新司法試験について僕からいえることは、必死さが肝、これだけですね。いや聞かれたらもっと答えますよ、喜んで^^ このブログを通じて、多くの人に知り合えたことは、ブログで得た想定外の財産です。コメントを寄せてくれた方々はもちろん、アクセスビューを増やしてくれただけの方にも、感謝してます。ブログをやってなければ、多くの人に見られているという意識がなければ、もっとモチベーションは下がってたろうと思います。
 本当にありがとうございました。