不能犯

事例
 性同一性障害のAは生物学的にも法的にも男性であるが、外見は誰が見ても女性である。甲は、街中で見かけたAを女性だと思い、強姦しようと企て、道端でAをトラックへ引きずり込み、車内で顔面等に激しい暴行を加え、Aに全治3週間の傷害を負わせたが、Aが男であることに気づき目的を遂げなかった。
疑問
 不能犯の論点について具体的危険説を採用する場合、甲はいかなる罪責を負うか。