弁護士の隣に被告席=裁判員制度で実現へ−偏見排除へ見直し容認・法務省

 来年5月から始まる裁判員制度で、法務省は21日までに、法廷で裁判長の正面などに座らされている拘置中の被告について、弁護士の隣に座ることを認める方針を決めた。制服姿の刑務官に挟まれたこれまでの座り位置では、被告が犯人だとの印象を裁判員に与えかねないとの判断。現在の刑事裁判では、保釈中の被告については、弁護士の隣に座ることを裁判所が許可した例があるが、拘置中の被告は警備上の理由から拘置所側が認めてこなかった。
 法務省裁判員の偏見を排除する目的に加え、法廷での証拠調べが中心となる裁判員裁判では、被告と弁護士の意思疎通が重要になることも考慮。着席位置の検討を進めていた。(時事通信


 精密司法の下で無罪推定の原則を現実に担保するのは難しいことだと思います。被告人を弁護士の隣に座らせることは、無罪推定原則の現実的担保のための制度といえそうです。
 しかし裁判員制度はどうなっちゃうのか。早々に破綻しそうという見方もありますが、僕は、日本の長いものには巻かれろという風土と日本人の適応能力の高さからいって(どっちも偏見かも)、思ってるよりはうまいこと回っていくのではないかと考えています。