秋葉原通り魔

 8日午後0時35分ごろ、東京・秋葉原千代田区外神田1)の交差点で、西側から走ってきたトラックが歩行者天国の人込みに突っ込み、通行人数人をはねた後、停車した。運転していた男はトラックから降りて、奇声を上げながらサバイバルナイフで通行人を次々と襲った。警視庁などによると、男性15人と女性3人の18人が病院に搬送されたが、このうち男性6人、女性1人の計7人が死亡した。(読売新聞)


正直、またか、と思ってしまった。一体、何なのだろうか。何を思えばいいのか、何を言えばいいのかも分からない。僕たちは何をすべきで、何ができるだろうか。
きっと僕はすぐに、事件のことなど忘れて、刑法の論文を平然と書いているだろう。「よって、甲は、Aに対する殺人の罪責を負う。」甲じゃねえ。悪魔でもウジ虫でもない。人間が、人間を殺したんだ。Aじゃねえよ。彼には、彼女には、家族が、友人が、恋人がいたんだ。人間が、人間に殺されたんだ。
僕はすぐに、友人と笑ってご飯を食べているだろう。悲しいけど、いま感じている胸の痛みなど、すぐに忘れてしまうだろう。
だけど、だから、この痛みをすぐに思い出せるよう、ここに書き残しておきます。