受け控え一考

法科大学院修了者を対象にした新司法試験が14日、全国7都市の10会場で始まり、6261人が受験した。
出願者数は7710人だったから、2割近い人が受けなかった(または受けられなかった)ことになります。 受け控えするのはもちろん個人の自由ですが、思うところもあります。ハダマ先生なんかは、受け控え超反対派のようですね。
僕は、受け控えには批判的ですが、受け控えすること自体は別にいいと思います。受かる可能性も全然ないのに、3枚の受験切符を使うのが怖いのは自然ですから。ただ、3回あるなら1回くらい模試と思って使えばよくね?とも思いますが。
問題なのは、受け控えせざるをえなくなったそれまでの認識の甘さにあるのではないでしょうか。少なくとも1年前から新司法試験を受けることをしっかりと認識して勉強していたならば、受け控えしなくてはならないほど実力が付かないということはありえないと思います。
現実を受け止めて、日々、昨日より前に進めているか自問自答しながら、どんなに勉強しても前に進めていないかのような不安と対峙しながら、それでも自分を信じて、勉強する。その姿勢を1年間保てなかったことにこそ、受け控えの問題の本質があると思います。